上映スケジュール


10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00 20:00
16日(金) チェチェメニ号の冒険 *1
くちづけ *2
青春残酷物語 *2
まぶだち
ムーラン・ルージュ *4
17日(土) 白き氷河の果てに *1
にっぽん昆虫記 *2
心中天網島 *2
山の郵便配達
ムーラン・ルージュ *4
18日(日) ドラッグ *3
リリィシュシュのすべて
GO
ペパーミント・キャンディ
ムーラン・ルージュ *4
*1:企画上映作品で別途特別鑑賞券が必要です。
*2:優秀映画作品。
*3:萩市教育委員会共催上映作品で入場無料です。
*4:ツイン・シネマ会場で上映します。

作品紹介

アジア・シネマ・ウィーク III 選定作品

ペパーミント・キャンディ
監督:イ・チャンドン/1999年/日本・韓国/2時間10分
ある男の人生を20年にわたって遡る、切ない物語。一人の男の人生を通して、韓国の政治状況も冷静に見すえながら、選ばなかったことで失ってしまった大切な時間を一つひとつ辿っていく。日本のNHKと韓国の共同制作で、韓国の日本文化開放後、両国が最初に取り組んだ記念すべき作品。1999年の釜山国際映画祭では、自国の作品として初めてオープニングを飾り、世界の映画人の涙を誘った。第37回韓国・大鐘賞主要5部門独占受賞。

山の郵便配達
監督:フォ・ジェンチイ/1999年/中国/1時間33分
1980年代初頭、中国湘南省の山岳地帯。郵便配達を長い年月を勤め上げた男は、後継ぎとなる息子に初めて一緒に最後の仕事となる<旅>に出る。緑濃い大自然の中で繰り広げられる、この特別な旅は、父、母、息子・・・そして家族の絆を取り戻す旅でもあった。中国のアカデミー賞でもある1999年金鶏賞賞受賞。1999年モントリオール映画祭「観客賞」受賞、2000年インド国際映画祭で審査員大賞に当たる銀孔雀賞受賞。

GO
監督:行定 勲/2001年/日韓合作/2時間3分
第123回直木賞受賞作、待望の映画化。杉原は生まれも育ちも日本だが、韓国籍を持ついわゆる「在日」。中学校までは民族学校に通っていたが、父の言葉に触発され、日本人と同じ高校へ入学した。彼の周りはクセ者で溢れ、毎日彼らとつるむのも楽しかったが、杉原が親友と呼べるのは民族学校の秀才・正一(ジョンイル)だけだった。ある日、杉原は恋に落ち、いつかは言わなきゃいけない。でも、それで全てを失うはずないと思っていた。在日韓国人をテーマにしたこれまでのどんな作品よりもポップでグルーブ感に満ちた痛快青春娯楽作品。第25回日本アカデミー賞15部門受賞。

リリィシュシュのすべて
監督:岩井俊二/2001年/日本/2時間26分
ウェッブサイト上で、一般参加者たちとの対話から物語を書いてゆくという、異色のスタイルで発表されたインターネット小説「リリイ・シュシュのすべて」が、岩井俊二監督自身の手で映画化された。田園が美しい地方都市で、窒息しそうな毎日をおくる十四歳の少年にとって、カリスマ的アーティスト、リリイ・シュシュだけがリアルに存在する。インターネット、少年犯罪、いじめなど、現代的なテーマを内包しながら、少年の痛みと、焦燥、そして内面に隠れたイノセンスを鮮烈に描き出す。

まぶだち
監督:古厩智之/2000年/日本/1時間39分
サダトモ、テツヤ、周二はごく普通の中学生。厳格なスパルタ担任教師小林からは「人間にも満たないクズ」と言われている。しかし、夏のある日に起きた事件を機に彼らは変わり始める。監督の実体験及び観察から生まれた子供から大人への成長を扱った映画であり、そこで描かれているのは、大人になってからも記憶に残る、こうした時期の決定的な瞬間である。2001年第30回ロッテルダム国際映画祭グランプリ(タイガーアワード)と国際批評家連盟賞のダブル受賞に輝いた。

優秀映画作品

くちづけ
1957年/大映(東京)/白黒/スタンダード/73分
ローマの国立映画実験センターへの留学から戻ってきた、増付保造監督の記念すべきデビュー作である。原作は大映が得意とした典型的なメロドラマだったが、増村監督はそれを日本的な淡い情緒のもとに描くのではなく、あくまで人間の意志と情熱を強調し、男女の青春のエネルギーが発散する挑戦的な映画に作り上げた。真夏の海とオートバイを印象的に登場させ、その乾いた叙情によって一種戦後イタリア映画の秀作をも思わせるこの作品は、当時の日本映画に対する一つの「宣言」であったとも言えるだろう。やがて『巨人と玩具』(1958)などのシャープな作品を次々と発表した増村は、日本映画の新世代を先導する監督として認められてゆく。演技の面でも、主演の川口浩と野添ひとみが、不幸な家庭環境に抗してまっすぐな青春を生きる男女を演じ、みずみずしい魅力を放っている。
スタッフ 出演者
原作 川口松太郎 宮本欣一 川口浩
脚本 丹橋和郎 白川幸子 野添ひとみ
監督 増村保造 欣一の母 宇野良子 三益愛子
製作 永田秀雅 房子 若松和子
撮影 小原譲治 良家の妻 清水谷薫
照明 米山勇 島村 入江洋祐
録音 須田武雄 欣一の父 大吉 小沢栄太郎
音楽 塚原哲夫 金持ちの息子 和彦 若松健
美術 下河原友雄 章子の父 河原侃二
章子の母 清子 村瀬幸子
横河弁護士 見明凡太郎

青春残酷物語
1960年/松竹(大船)/カラー/シネマスコープ/96分
1950年代末、日本映画を変革しようとした松竹所属の一連の新人監督は「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」と呼ばれた。本作品はその新人たちの筆頭にいた大島渚監督の初期の代表作で、中年男から金を巻き上げる犯罪を重ねて破滅に向かってゆく若い男女の欲望と行動を、旧世代の人間たちの生き様と対比させながらストレートに描写した。性と暴力を重要なテーマとしたこの作品は1960年の安保闘争のさなかに公開されたが、鬱積した心情ややりきれなさを感じていた若年層の強い共感を呼び、当時の社会状況に対する新しい世代の「怒り」を叩きつける形で興行的にも成功している。それは若さの明るい側面のみを売り物としてさた従来の「青春映画」に対するアンチテーゼとも言えるだろう。とりわけ主人公の川津祐介が音をたててリンゴをかじるシーンは、そうした青春の焦燥を優れて表現したシーンとして有名になった。
スタッフ 出演者
監督・脚本 大島渚 新庄真琴 桑野みゆき
製作 池田富雄 藤井清 川津祐介
撮影 川又昂 真琴の姉 由紀 久我美子
照明 佐藤勇 由紀の恋人 秋本 渡辺文雄
録音 栗田周十郎 真琴の担任 下西 小林トシ子
音楽 真鍋理一郎 ベンツの紳士 堀尾 二本柳寛
美術 宇野耕司 パッカードの紳士 山茶花究
マーキュリーの紳士 森川信
真琴の父 浜村純
刑事 佐野浅夫
松本明 佐藤慶

にっぽん昆虫記
1963年/日活/白黒/シネマスコープ/123分
農家の娘として生まれ、製糸工場の工員、労働組合の活動家、新興宗教の信者を経由してついにはコールガール組織の元締めとなるが、逮捕されて刑務所から戻ってみたら、組織もパトロンもすべて自分の娘の手に落ちていた…。そうした波乱に満ちた女性の半生を、粘っこくエネルギッシュに綴った今村昌平監督の代表作。今村監督は、尽きることのない人間の生命力を一貫したテーマとしているが、この映画ではその生命力を「昆虫」になぞらえている。この作品を計画するにあたって、ある実在の女性からその人生経験をとことんまで聞さ込み、その中から脚本を練り上げる手法を取ったという。母娘に扮した左幸子と吉村実子の熱演もあり、リアリズムを突き抜けた独特の世界が築き上げられた。「キネマ旬報」ベストテン第1位、監督賞、脚本賞、女優賞を獲得したほか、収入面でもこの年の興行成績第1位になっている。
スタッフ 出演者
脚本 長谷部慶治 松木とめ 左幸子
演出 今村昌平 父 忠次 北村和夫
山野井政則 母 えん 佐々木すみ江
企画 大塚和 娘 信子 吉村実子
友田二郎 本田俊三 露口茂
撮影 姫田真左久 松波守男 長門裕之
照明 岩木保夫 谷みどり 春川ますみ
録音 古山恒夫 みどりの男 小沢昭一
音楽 黛敏郎 班長 殿山泰司
美術 中村公彦 蟹江スマ 北林谷栄
唐沢 河津清三郎

心中天網島
1969年/表現社(ATG)/白黒/シネマスコープ/103分
近松門左衛門の有名な人形浄瑠璃を映画化した、松竹出身の篠田正浩監督の代表作。篠田監督は学生時代より日本の古典芸能の研究を志していたが、この自主作品では、浄瑠璃の伝統性と20世紀芸術である映画との創造的な葛藤が結実している。その「新しい解釈」を示しているのが、例えば黒子の出現であり、監督夫人でもある岩下志麻の二役(遊女の小春、妻のおさん)であろう。中村吉右衛門演じる治兵衛が妻を捨てて遊女との情死行に至るまで、愛の情念が狂おしく燃える様を描くこの物語を脚本化するにあたり、監督は詩人・作家の富岡多恵子と作曲家武満徹の協力を仰いでいるほか、成島東一郎による撮影が、映画の空間に立体性を与えているのも見逃せない。アートシアター・ギルド(ATG)との提携による低予算映画であったが、「キネマ旬報」ベストテンの第1位、監督賞、さらに女優賞も受賞している。
スタッフ 出演者
原作 近松門左衛門 紙屋治兵衛 中村吉右衛門
製作・脚色・監督 篠田正浩

治兵衛の妻おさん/遊女小春

岩下志麻
脚色 富岡多恵子 孫右衛門 滝田裕介
製作 中島正幸 太兵衛 小松方正
撮影 成島東一郎 おさんの父五左衝門 加藤嘉
照明 奥山保雄 伝兵衛 藤原釜足
録音 西崎英雄 黒子の頭 浜村純
脚色・音楽 武満徹 叔母 河原崎しづ江
美術 粟津潔 お杉 左時枝
女将 日高澄子

話題作品


(c)2001 TWENTIETH CENTURY FOX
ムーラン・ルージュ
監督:ハズ・ラーマン/2001年/アメリカ/2時間8分
時は1899年。舞台は悪名高く、派手で魅惑的なパリのナイトクラブ<ムーラン・ルージュ>。サティーンは、輝くダイアモンドと謳われるムーラン・ルージュのスターにして、最も有名なコーティザン(高級娼婦)。彼女は貧しいが才能ある若いクリスチャンと運命的な恋に落ち、やがて美しくも悲劇的なクライマックスへと突き進んでいく。主人公サティーンとクリスチャンを演じるのは、ニコール・キッドマンとユアン・マクレガー。この映画では、物語を伝えるための歌が重要な役割を果たしている。現代のポップスが19世紀末の舞台に散りばめられている。第54回カンヌ国際映画祭オープニング作品。

「門田龍太郎」と「k2ワールド」 企画上映作品

白き氷河の果てに チェチェメニ号の冒険
東宝・東和50周年記念映画
白き氷河の果てに 35ミリ・122分・ビスタビジョン・1978/文化庁優秀映画奨励賞受賞、文部省特選、優秀映画鑑賞会特選

 パキスタンと中国の国境にまたがり、世界の最も代表的な氷河の源にそそり立つカラコルム山脈の高峰K2:8611m。特別編成された日本隊員47名が夢とロマンをかけて挑戦した姿を克明に描き、登頂成功までの全行程を記録した長編ヒューマンドキュメント。

チェチェメニ号の冒険 35ミリ・85分・シネマスコープ・1976/第11回ツーロン国際海洋探検映画祭グランプリ受賞、キネマ旬報ベストテン第1位(文化映画賞)、文部省特選、優秀映画鑑賞会特選、日本PTA全国協議会特選、フジフィルム技術賞

 ミクロネシアのサタワル島という周囲6kmの小島の島民6人が、コンパスも海図も持たぬ先祖伝来の航法と手作りカヌーを操って3000kmの海を越え、沖縄海洋博会場にたどり着くまでの冒険を追った、勇気、知恵、そして人間とは何かを強く問いかけてくる作品。

上記作品を鑑賞の際は、別途特別鑑賞券をお求めください。

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