まぶだち

クズでいいです。

サダトモ、テツヤ周二は14歳の中学生。
そして、あの夏の日「事件」は起きた。
「どうしていいかわからなかった年頃」の少年たちの物語。

「クズでいいです」

サダトモ、テツヤ、周二は14歳、ごく普通の中学2年生。厳格なスパルタ担任教師小林からは「人間にも満たないクズ」と言われている。夏のその日の放課後も、いつものように“なんとなく”つるんで遊んでいた。
変わらない日常と、「いっしょにいたい」「ころしたいほどウザい」という相反した感情。その日に起きた“ある事件”をきっかけに彼等の周囲はにわかに波立ち始める。その時、サダトモたちがとった行動とは!?

7年の沈黙の意味は?『この窓は君のもの』古厩智之の長編第2弾!
世界市場を開拓し続ける仙頭武則がプロデュース

監督は『この窓は君のもの』にて爽やかにデビューを飾った古厩智之。実に7年の歳月を経て放つ本作『まぶだち』は『M/OTHER』(諏訪敦彦監督・99年カンヌ映画祭国際批評家連盟賞)、『独立少年合唱団』(緒方明監督・00年ベルリン映画祭アルフレート・バウアー賞)に続く「J・MOVIE WARS 5」の第5弾。2001年・新世紀最初のロッテルダム国際映画祭においてグランプリにあたる「タイガーアワード」と「国際批評家連盟賞」をW受賞した。『この窓は君のもの』で出会ったプロデューサー仙頭武則(『EUREKA』『ELECTRIC DRAGON 80000V』)と再び組んでこの快挙を達成。既に、オランダ・フランスでの公開も決定している。

「この映画にノスタルジーはない」

と、その古厩は語る。実体験ばベースで古厩の郷里長野県を舞台に据えた本作では「そこであったこと⇔そこにあったらよかったこと」にこだわった。それを描き出すために、撮影は、2000年・真夏の長野県木島平村と飯山市にてキャスト・スタッフ共に合宿生活をしながら1ヶ月をかけて行われた。
主人公の「サダトモ」を演じる沖津和は東京で数度にわたったオーディションを勝ち残った期待のホープ。彼を囲むクラスメイトには、サダトモのライバルである「テツヤ」に大町市在住の高橋涼輔君(当時13歳)や自ら「出演したい」と古厩監督を訪ねてきた「周二」役の中島裕太君(当時13歳)など地元の実在・中学生を抜擢した。そんな彼らの魅力は“素”であること。対するプロの俳優陣には光石研、矢代朝子など演技派が終結した。特に、「スパルタ教師」小林を演じた文学座のベテラン俳優清水幹生は、芝居がかった小林を舞台そのままの熱演で魅せた。その「未熟⇔完熟」のコントラストと長野の風光明媚な風景が茂野雅道(『萌の朱雀』)の音楽とともに「どうしていいかわからなかった年頃」の気分を絶妙に演出している。

『まぶだち』は、日本の背骨に位置する長野県の美しい風景の中で、日々を生きることに喜びを感じる地元の少年たちが大勢出演している映画です。自分自身を殺しながら日常を生きざるを得ない都会に暮らす人々の現在。私は『まぶだち』に登場する少年たちの姿に感動するとともに「自分の行き方」「人との接し方」を改めて考えさせられました。応援団長として、多くの人々にこの『まぶだち』を観ていただけるようにと願っています。
『まぶだち』応援団長・田中康夫

出演:沖津和 高橋涼輔 中島裕太 清水幹生 光石研 矢代朝子
監督・脚本:古厩智之
プロデューサー:仙頭武則 音楽:茂野雅道
J・MOVIE・WARS5
製作:WOWOW+バンダイビジュアル 制作協力・配給:サンセントシネマワークス
2000年/ヨーロピアンビスタ/カラー/35mm/99分
http://mabu-dachi.acommy.com

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