'98「CINEMA塾」萩夏季集中合宿 in 見島 (財)地域創造(ジャンボ宝くじ助成事業)

「CINEMA塾作品」  『見島の人々』 (仮題) 制作に向かって

 「CINEMA塾」では、これまで夏のHAGI合宿を3年続けてきました。「ドキュメンタリーとフィクションのボーダーを越える」という基本テーマに沿って、ゲスト監督とその監督作品の上映 (95深作欣二監督、96市川準監督、97澤井信一郎監督) と討論主体で映画を学んできましたが、今年はいよいよ<現場>での映画作りを目指します。
 映画の主人公は「見島」の人たちです。生の人間たちです。
 映画という仕事は、人間を動かす仕事であり、人間に動いてもらわないと成立しない仕事です。素人であろうが (ドキュメンタリーの場合) 、役者であろうが (劇映画の場合) 、同じことです。今回は「見島」で暮らす人間相手です。「見島」での映画作りの<現場>は、厳しいです。
 何よりも厳しいと予想されるのは、集団作りです。映画は一人では、できません。つまり「CINEMA塾」塾生として参加したみんなが、集団としてうまく機能しないと、魅力的な映画は、できません。今の若者たちに、そんな集団作りが、できるでしょうか。
 そんな困難に、挑んでみたい、と考えたからこそ、今年、映画作りをやってみようと決めました。
 それも、フィルムで撮りたいのです。16ミリを使います。フィルムは、お金がかかります。しかし、ギリギリの予算しかありません。そんな厳しい条件と環境のなかで、生の人間を、どう魅力的に描くか。
98年初夏 「CINEMA塾」塾長 原 一男

合宿日程(予定)

塾生募集は終了しました。

「CINEMA塾」テキスト


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