全米中から気鋭の才能が集まるMlT(マサチューセッツ工科大学)を震憾させるある日の出来事。フィールズ賞受賞の教授ランボーが掲示した数学の証明問題が、一夜にして完璧にとかれていたのだ。しかも、生徒ではない何者かによって…。

　ボストンのダウンタウンに暮らす青年ウィル・ハンティング。天涯孤独な孤児で、暴行傷害で裁判係争中の身の大学清掃係。彼こそが、その問題の解答者だった。彼は、幾度と変わる里親の中で、愛を知ることなく育ち、最後の最後で人間を信しることができない。知り合った披女とも寝ることはできても“アイ・ラヴ・ユー”が言えない。彼の才能を高く評価するランボーは披をセラピストヘと通わせる。その中の一人が、最愛の妻を癌で亡くし心に傷を負った大学講師ショーン。彼は、ウィルを唯一理解し、やがてはその孤独の扉を開いていく。そして…

　ウィルを演ずるのは、ブラット・ピット、レオナルド・ディカプリオに次ぐヤング・アイドルとして脚光を浴びるマット・デイモン。この後、フランシス・コッポラ監督作品『レインメーカー』やスピルパーク監督作『プライベート・ライアン』に主演するなど、知名度は急上昇。その演技力を高く評価されている。しかも『グッド・ウイル・ハンティング―旅立ち―』では、(共演のベン・アフレックと共同で)オリジナル脚本を書き上げたのだ。正にウィルぱりの天才的な才能を持つスターの誕生である。

　さらに彼をサポートするのは、ハリウッドのトップ・スター、ロビン・ウィリアムス。ショーンを演ずる彼は、自身の代表作として知られる『いまを生きる』での教師役に匹敵する名演を再び披露している。また『奇蹄の海』のステラン・スカルスゲールド、『スリーパーズ』のミニー・ドライヴァーといった実力派共演陣が集結。監督は『マイ・プライベート・アイダホニ』で知られるガス・ヴァン・サント。製作は『パルプ・フィクション』のローレンス・ベンダー。音楽に『メン・イン・ブラック』のダニー・エルフマンがあたっている。優れた脚本によって結集した俳優とスタッフたちに支えられ、98年春、アカデミー賞最有力と全米で絶賛され、心からの拍手と感動を呼ぶ話題作がその幕を開ける。

98年ゴールデングローブ賞脚本賞受賞！（ペン．アワレック＆マット．デイモン）
ボストンで生まれ育った幼なじみで作品のなかでも親友を漬しるこ人が最年少受常の快挙を成し遂げた。 M・デイモンが92年、ハーバード在学中に課題として書いたシナリオが本作の元。
以来、映画化には歳月を要したが、アメリカンドリームを地で行くこ人の才能に大きな賞賛が寄せられている。