門田龍太郎(もんでん りょうたろう)(昭和9年:1934年8月7日生・萩出身)
世界でも広く知られた日本の代表的ドキュメンタリー映画作家である。過去十数年、アマゾン探険3回、サハラ砂漠、アフリカ4回、シルクロード、ニューギニア等、地球の片隅に残された秘境や人間を撮影し続けてきた。51年、制作・監督・脚本の「チェチェメニ号の冒険」は文化庁優秀映画奨励賞や優秀映画鑑賞会持選、キネマ旬報ベストテン第1位に選ばれる。世界の最も代表的な氷河の源にそそり立つカラコルム山脈の高峰K2(8611m)の登山に特別編成された日本隊員47名が夢とロマンをかけて挑戦した姿を克明に描く「白き氷河の果てに」を企画・監督し、東宝東和50周年記念映画として完成、53年。文化庁優秀映画奨励賞受賞、文部省特選、優秀映画鑑賞会特選、数多くの栄誉に輝やいた。他に45年「海を拓く」、47年「海にかける虹」も産業映画奨励賞を得ている。テレビでは「素晴らしい世界旅行」「驚異の世界旅行」のシリーズ等を手がけた。
今回の企画は、映画産業が斜陽期を迎えることになる1963年から、共に生きた門田龍太郎を取り上げ、映像作家としての映画芸術との関わりから門田龍太郎監督を顕彰します。またこの映画祭企画を通じ、日本映画の裾野の広さを感じとっていただければ幸いです。
萩市立図書館のご協力のもと、原田達也山岳スケッチ原画展も開催されます。詳しくはこちらをご覧ください。
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